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センター長は女性であり、これは初めてのことだ。管理係長はぼくが住み始めた頃(10年近く前)でも同じ役職だったから、出戻りだ。適正化推進担当は、取り澄ました大柄の男になった。法律を遵守する立場にある役人にいいも悪いもないようだが、実は大いにある。それぞれの裁量の範囲は、工夫次第では大きいし、見識のある人とない人ではやることがまるで違う。残念ながら、この公園の管理者は自分の立場を保守することのみに汲々として、話を聞いて自分の頭で考えるということすら出来ない情けない人ばかりになってしまったようだ。前のセンター長は、ほとんどテント村に関わらず、それも一つの見識であったが、新しいセンター長はやけに関わってくる。前の管理係長は、東京都(建設局)に対しても一定の距離を持てる人であったが、現在の人は何かあると東京都(建設局)の顔色を伺う。こういう人たちで運営される公園が、あらゆる意味で良くなるとは思えない。テント村に関して彼らの頭にあるのは、テントを公園から減らしたい、ということだけである。先日も、近くのテントを壊したのだが、その時の壊し方の乱暴なことといったらなかった。獣がよってたかって獲物をなぶるが如くである。丁寧に壊したところで、別に時間がかかるわけではない。あれが、今まで人が住んでいたところの壊し方だろうか。周りで同じようなテントに住んでいる人たちが見ているのだ。その気持ちを想像も出来ないのだろうか。何の価値もないゴミ、そのようにしか見えていないのだろう。彼らは、まさに溌剌と壊し、杭を打ち立て、これ見よがしにしつこくロープで囲い、立ち入り禁止の札を張る。いつも思うが、なぜ立ち入り禁止なのか。なぜ囲うのか。彼らの毎度の念仏みたいな「公園の管理上の必要」をいうならば、どこにその必要があるのか。しかも、テントを壊すならいつ壊すのか教えてください、とセンター長に要望していたにも関わらず、いきなり壊しだした。要望したじゃないですか、と問えば、教える必要がない、との一点張りである。そう結論したのなら、その「教える必要がない」ということだけでも要望の答えとして伝えるのは、当然のことだろう。 その後、彼ら一団は、犬を飼っている人のところへ行って、「犬を病院に連れていった方がいい」だの「あなたも病院で検査うけた方がいい」だのと言った。その言葉を、誰が親切として受け取るだろうか?。原因不明のボヤが起きたことを理由に追い出しにかかり、それに抵抗を受けたら、今度は犬を保健所に連れていけだの言ってきた(また毎月、テントにそういう内容の張り紙をしている)経緯の中で、その言葉の底意は明白ではないか。だから、飼い主である彼女が「なんでいじめるんですか?」と反問したのは、全く正しい感覚である。 役人の中にも、心ある人はいる。それは、ぼくも経験として分かっている。今の管理側の人の中にも、そういう人はいるだろう。自分たちのやっていることに違和感を持ち、でも上司の手前で言えなかったり流されたりする人もいるだろう。そういう人には、ここは管理上の障害になっている物件ということではなく、さまざまの思いの中で人間が生活を営んでいるところなのだ、ということを忘れないでほしい、と伝えたい。
by isourou1
| 2012-09-09 02:22
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