フォロー中のブログ
外部リンク
連絡
abisoourou@gmail.com(先頭のabを削除してください)
記事ランキング
|
また亡くなった話。本当はまだ書かないといけない人もいるのですが、、、。渋谷の宮下公園の下にはいくつかのブルーシート小屋が並んでいます。宮下公園がナイキジャパンによって改造される計画の中で、いろいろ問題があり反対運動も盛んだったわけですが、渋谷区が公園内に住んでいる野宿者を追い出すために、2010年はじめに作った小屋です。行政が野宿者の小屋を作るというのは(しかも材料が選挙ポスターの掲示板とフェンス)何とも皮肉な出来事でした。その場所は、バイク置き場の横で日差しも強くもちろんよい環境ではありません。そして、その小屋に入っていたIさんが、熱中症で先月末に亡くなりました。Iさんは、もともとは公園の原宿側の小屋に住んでいて、ある程度一緒に反対運動をやった時もありました。意に反して公園の下に移転してからは関係は微妙な感じになったのですが。しかも、アルコール依存・酒乱の傾向があり、よく酔っぱらっては、いろんな人にちょっかいを出して疎まれていました。ただ、基本的にさびしがりやで人なつっこいところもある人だったので、憎めないところがありました。公園の前で反対の声をあげていると近寄ってきて、満足げだったり「うるさくて眠れない」などと座った目で絡んできたり。アルミ缶集めはまじめにやっていた様子でしたが、最近は、道ばたで泥酔して横になっているのを何回か見かけていました。同じ並びの小屋のSさんが、朝4リットルボトルの焼酎をもってうろついているIさんに「そんなに飲むと体に悪い」と注意したそうです。その日の夕方だよ、死んだのは、、、とSさんは慨嘆していました。暑さと酒による脱水で、亡くなったのではないかと思います。
野宿の人には、アルコールで自らの命を縮めるようにして亡くなる人がけっこういます。ぼくの住む公園の「猫のMちゃん」という人もやはり、アルコールが原因で今年亡くなりました。こういうことを考えていると自然と「夏まつり」のことを思い起こします。一つは、山谷にしろ渋谷にしろ、野宿者の多く参加する夏まつりでは、酒がふるまわれ、酔っている人たちを見るからであり、また、それらの夏まつりが、この1年で亡くなった野宿者を慰霊するものでもあるからです。野宿の人がなくなったら、行き倒れの身元不明として共同墓地に納骨されます。墓まいりする人もほぼいないので、夏まつりや越年での慰霊がその任を果たしているわけです。特に、夏まつりはお盆があることもあって、そんな感じが強くあります。 ・宮下公園での渋谷夏まつりは8月24日・25日です。両日とも17時から20時ころまでです。 詳しくはhttp://minnanokouenn.blogspot.jp/
by isourou1
| 2013-08-22 00:19
| ホームレス文化
|
ファン申請 |
||