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いよいよこれから梅雨入りです。このところのテント村は、小康状態なのか、のんびりした時間が過ぎていっている気がします。いままでの過密状態は、そこにコミュニティがあり、さまざま出来事がめまぐるしく起きるという面白さがあったけど、当然、軋轢もあった。それが、スッカスッカになった今は、問題を起こす人もいなくなって、たいした出来事もなく、なんだかのんびりしてしまっている。それでも、いままでそう親しくしてなかった人とも、残った同士ゆるく結びつきが出来てきた。屋台をやっているおじさんは、残りもののお好み焼きを持ってきてくれる。アパートに入ったけど出て公園に戻ってきた人もいる。彼は、公園生活20年を越える。「もう、20人くらい出戻り組がいるかと思ってきたんだけど、俺が最初だっていわれて、それがショック、」そして、管理事務所からうるさくマークされている。テントを作れず、今はシートとカートで簡単な住まいを作っている。ぼくは、彼のところでよくだべっている。ちなみに、第一回将棋大会で彼は優勝した。桜の季節の後に、昼間近くの丘付近で寝ている人が急に増えてきた。ダンボールで風よけを作って寝ている人もいる。雨の日は、近くの休憩舎で彼らはたまっている。
先日、公園内のテント・小屋の数を数えてみたら、まだ、60以上あった。みんな30くらいだろうといっていたし、ぼくも実感としてそれぐらいと思っていたので、意外だった。その話をすると、けっこうの住人がそれぞれテント数をカウントしていたことが分かった。やはり、数はみんな気になるのだ。60以上あった、というと、それだけあればまだ大丈夫だ、と言った人がいた。 テント村がいつまであるのか。具体的なことは、管理側は言ってきていない。憶測はいろいろある。たしかなことは分からないが、夏も大丈夫のようだ。カフェにも、アパートに移った人が変わらず、遊びに来ている。お茶のんで、世間話や他人の噂をして、(将棋もしたり)、帰っていく。そういえば、近くの人が飼っている片羽を怪我して飛べないカラスのいたずらが、だんだんひどくなってきて、カフェの小物やぬいぐるみを散らかし放題、足をくちばしで突きまくる。一羽のカラスに、占拠されちゃっています。彼とほうきを持って、追いかけっこしながら、なんか、これは考えれば微妙な感じがある。お手上げです。野いちごが終わりこれからの梅雨は、なめくじとカエルの季節。
by isourou1
| 2006-06-09 16:40
| ホームレス文化
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